美齊津康弘(みさいづ やすひろ:旧姓 加畑)
1973年2月17日生 B型 福井県出身

私は美齊津康弘と申します。私は小学校5年生から高校生まで、若年性アルツハイマー病の母を自宅で介護した経験を持つ元ヤングケアラーです。
防衛大学校卒業後、戦闘機のパイロットを目指して航空自衛隊に進みましたが視力検査で叶わず、その後は実業団のアメリカンフットボール選手になって10年間選手をやりました。選手引退後は、自身のヤングケアラーとしての経験を生かし、在宅のケアマネジャーとして、「介護が必要な方とそのご家族」の支援をすることをライフワークとしています。また、買い物弱者問題を解決するための独自の取り組みや、ヤングケアラーを支えるための地域づくりにも取り組んでいます。

ケアマネジャー・介護福祉士

小学5年生から高校1年生までの5年間、若年性アルツハイマー病の母親の介護をした経験から、「介護で苦しむ家族の力になりたい。」との想いで福祉の道に進む。東京都三鷹市で介護福祉士として5年間訪問介護に従事。その後ケアマネジャーとなり、東京で3年間、長野県軽井沢町で14年間、事業管理者として実績を積む。2023年11月より居宅介護支援事業所「OneLife軽井沢」を立ち上げ。ケアマネジメントと同時に、自費の生活支援サービス事業を行い、高齢者の生活課題の解決に取り組んでいる。
また自らの子供時代の体験を原作にした漫画「48歳で認知症になった母」が㈱KADOKAWAより発売されている。

ヤングケアラー支援・啓発活動

「今世の中に大勢いるヤングケアラーを支えるためには、彼らを孤立させない事が大切である」という考えのもと、地域の人々に自らの実体験を交えた講演会を行い、助け合いの大切さを訴えている。また、ピアニスト/歌手のマキ・奈尾美氏とオカリナ奏者ホンヤ ミカコ氏と共に音楽ユニット「TRUE-I」(トゥルーアイ)を結成し、2022年には自らプロデューサーとして作詞作曲を担当したファーストアルバム「Resilience」(レジリエンス)を発売。自らの講演会と一緒にコンサートを行う独自のスタイルでヤングケアラー啓発活動を行っている。

マッチングシステム「えんじょるの」開発

世の中の買い物弱者問題を解決したいとの思いで、「買い物に困っている高齢者」と「ついでに買い物をしてきてくれる地域のボランティア」を電話着信を入れるだけでマッチングできるウエブシステム「えんじょるの」を自ら開発。スマホが使えない高齢者でも電話だけで簡単に使える仕組みが特許に認められ、その後三菱財団の支援を受けて、高齢者の生活課題全般を解決するための支援システムに改修することが決定。2024年春に新しいシステムがリリース予定。自治体、社協、NPO等の地域づくりに取り組む団体に向けてシステムの普及活動を行っている。

元実業団アメフト選手

1996年伊藤ハムクラブ「ハスキーズ」に入団、1997年すかいらーく「スカイラークス」に移籍し、2005年に引退するまでの10年間ランニングバックとして第一線で闘ってきた。1999年にはシーズンを通して最も総獲得距離が多い選手に贈られるリーディングラッシャーを受賞。2001年にTDオールジャパンメンバーに選出。2003年には社会人アメリカンフットボールリーグ優勝、リーグ最優秀選手賞を受賞。引退後は、立教大学アメリカンフットボールチーム「ラッシャーズ」のコーチを8年間担当してきた。アメフトでは旧姓加畑(かばた)で出場。背番号は34番。